インカジはヤバいし違法！インカジの利用は『百害あって一利なし』の理由

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インカジとは一体何か、何故ヤバいのか、危険性や摘発事例などを解説。またインカジとオンカジの違いを比較した内容も併せて掲載。

最終更新日: 2025年5月25日

ゲーミングライター:
加藤めぐみ

こんにちは、ゲーミングライターのMEGUMIです。この記事を読んでいる人は、どこかで「インカジ」という言葉を聞いてこのページに辿り着いたのではないでしょうか。

インカジとはインターネット上で遊ぶカジノの事と思っている人も多いのですが、実はネットカジノで遊べる「裏カジノ」を指す事が多いんです。よくTVで摘発のニュースをやっている、アレです。

この記事ではインカジとは何か、またオンカジとの違いについて、過去のインカジ摘発例なども紹介しながら詳しく解説します。

こんな事がわかります

「インカジとは何か？」
「インカジの仕組みはどうなっているのか？」
「インカジはどこにあるのか？」
「インカジとオンカジは違うのか？」

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目次表示

インカジとは

インカジは「インターネットカジノ」の略称ですが、インターネット上のカジノサイトの事ではなく、日本で経営されている実店舗の違法カジノを指す俗語です。

インカジは違法な賭博場

インカジとは、ひっそりと店舗やアジトのようなところで行われている違法な賭博場です。いわゆる「闇カジノ」なんですが、店舗内のコンピュータがありオンラインでカジノゲームを遊ばせる場所が「インカジ」と呼ばれています。

インカジでは、店舗内でインターネットを通じてお金を賭けてカジノゲームで遊び、その場で現金清算ができます。 インカジは違法であり、運営には反社会勢力が関わっている場合が多いと言われています。

インカジの仕組み

違法インカジは、繁華街の雑居ビルやマンションの一室で営業している店舗型のカジノで、ネットカフェのように店内に設置されたパソコンでカジノゲームのシステムにアクセスしてをプレイします。バカラやスロットなど、インカジのカジノゲームは多岐に渡ります。

それ以外に闇スロット(レートが20円ではなく1枚100円のような超高レート)や裏モノのスロットが置いてあることも。

インカジの仕組みは、海外のランドカジノと同じようにお客が店にカジノゲームをプレイする代金を支払い、勝った場合は店がお客に勝利金を現金で支払います。お客は自分でアカウントを開設する必要はなく、既にインカジ違法店舗が登録したアカウントでプレイします。

このように、インカジは単にカジノで遊べる場所を提供するだけでなく、換金も行っています。

裏カジノに潜入してみた結果…（やらせなし）

(Kデス。闇・過激系YouTuberさんのチャンネルより)

インカジ・闇カジノはどこにあるのか

インカジは東京であれば新宿の歌舞伎町や池袋、渋谷の繁華街、大阪ではミナミ辺りに店舗が多数存在すると言われています。また名古屋や仙台など大きな都市の繁華街には闇カジノが存在します。

風俗店などが入居している雑居ビルに店舗が構えられている事が多く、大っぴらに営業はできないので看板もない事が多いため、道で声をかけるキャッチの人がが集客をしている事もあります。キャバクラなど夜の飲食店でお客を品定めした上で勧誘したりする事もあるようです。インカジは摘発を逃れるため、店舗の場所が頻繁に変わる事が多いです。

最近、表向きはカフェショップで裏では特定客がプレイできるカジノ場というスタイルのカジカフェスタイルで営業しているインカジもあります。

時々ニュースや週刊誌で報道されるように、闇カジノは芸能人やスポーツ選手などお金持ちの有名人が顧客であったりするところもあるので、店のグレードにもよりますが一見客はお断りの会員制である事も多いです。

インカジ店に入るには身分証明書の提示を求められる事が多く、また入店の際には入口のインターホンのカメラでチェックされます。お店には禁止されている行為があり、それらをしないという誓約書にサインが必要な場合もあります。

インカジが危険な訳

インカジの違法性

インカジは日本では完全な違法となります。よくニュースで「闇カジノ摘発！」などとやっていますが、インカジとは、このような闇カジノ・裏カジノに当たります。

インカジを含めた闇カジノは、暴力団などが胴元となっているケースが多く、違法性について厳密に言えばインカジを運営している胴元がカジノを行える環境を作っただけで刑法186条2項『賭博場開帳等図利罪』に該当し、違反すると3カ月以上5年以下の懲役に処されます。

そのような場所で賭けをするお客側も賭博罪にあたりますので、インカジ違法で賭けをしている時に警察に踏み込まれれば逮捕される可能性があります。

インカジ利用で逮捕も

たまたまインカジで遊んでいると突然警察がやってきて胴元側の人間はいざ知らず、違法賭博場を利用しただけで客が現行犯逮捕されてしまうことがあります。

実際の摘発事例が産経WESTによると、大阪ミナミの繁華街でネット賭博店「ビッグボム」など２店舗を摘発し胴元側やその場に居合わせた客含め5人が逮捕されたのです。

インカジ利用者には賭博罪が適用される可能性が高く、逮捕されるとマスメディアのニュース欄に名前が載る可能性もあるわけで、そのせいで仕事がクビになってしまい『百害あって一利なし』となります。

最近のインカジ・闇カジノ摘発例

2024年4月大阪・生野区のインカジ摘発

「トクリュウ」関与かネットカジノ店摘発 1億円を超える売上げ大阪府警 (テレビ大阪)

大阪・生野区のインカジ店で客に賭博をさせたなどの疑いで、実質経営者ら11人が逮捕されました。警察によりますと24時間営業、会員制で、これまでに1億2000万円の売上があったとの事です。

2023年10月大阪・ミナミの闇カジノ摘発

”ビルに隠し扉や隠し階段　大阪ミナミの闇カジノ摘発、31人を逮捕” (産経新聞)

大阪のミナミにあるテナントビルにあったインカジが摘発されました。摘発時、一部のお客は隠し階段を使って上の階に逃げていたそうですが、発見されてしまいました。

2023年2月東京・新宿歌舞伎町インカジ摘発

”歌舞伎町のカジノ店摘発　「国内最大規模」500億円売り上げか” (朝日新聞デジタル)

インカジが乱立する東京・歌舞伎町でも、17年間に渡り営業を続けていたという老舗(?)のインカジが摘発されました。総額売上は500億円という国内でも最大規模のインカジだったようです。

2022年6月東京・上野インカジ摘発

”インターネットカジノ店で客に賭博をさせたとして、警視庁は店長の男（59）=東京都新宿区=と男性従業員（52）=豊島区=を常習賭博容疑で現行犯逮捕し、16日発表した。2人とも容疑を認めているという。” (朝日新聞デジタル)

摘発されたこの東京・上野のインカジでは、ポイント制を使ってお客にオンラインでスロットゲームをさせていました。ポイントの販売額は1年4か月で1.3億円にも上ったそうです。

2021年11月東京・新宿歌舞伎町闇カジノ摘発

”違法カジノ店摘発が相次く。今月23日、東京・歌舞伎町(新宿区)で緊急事態宣言中も営業し、およそ2,700万円を売り上げていたとみられる違法カジノ店が摘発された。” (IAG JAPAN)

こちらも歌舞伎町の闇カジノで、ホストクラブの従業員などのお客が賭けポーカーをやっていました。日本の闇カジノではバカラが中心で、ポーカーの摘発は珍しい。

2021年6月六本木闇カジノ摘発

”2021年6月: 東京・六本木のタワーマンションの一室で賭博店を開いたとして、警視庁は14日深夜、賭博開帳図利などの疑いで店長ら店の関係者で40～50代の男6人を現行犯逮捕した。客の男女2人も賭博容疑で逮捕した。”(朝日新聞デジタル)

この六本木のタワーマンションとは、六本木ヒルズの一室であったと言われています。

インカジでイカサマの可能性も

インカジもお客がいてこその商売であり、イカサマで儲けているという訳ではないでしょう。しかしそこは無法地帯。

インカジでの勝敗結果に納得がいかない場合や、現金を手にできなかった場合、暴力団が関わっている可能性があるインカジに食ってかかる事ができるでしょうか？

違法なインカジでプレイしたという事は自分も違法行為をしたという事ですから、警察への相談も躊躇するでしょう。また相談したところで勝利金を手にできる事はあり得ません。

もし違法インカジでイカサマや勝利金の不払いをされても、結局は泣き寝入りするしかないのです。

インカジとオンカジの違い

『インカジ』はインターネットカジノのことだと思っている方がいるかもしれませんが、あながち間違いではありません。それでも後述で説明する『オンカジ』と混同してしまうことでしょう。

インカジとオンカジは字面も意味も似ていますが、実は全く違う２つの形態のカジノを指す俗語なのです。

ざっくりまとめると・・・

インカジ = 日本国内の店舗内でインターネット上でプレイするカジノ
オンカジ = ライセンスを取得した海外企業が合法的に運営しているカジノ

オンカジとは

※当サイトは、日本国外に居住するユーザーを対象とした情報サイトです。日本国内のユーザーがお金を賭けてギャンブルをする事を推奨するものではありません。オンラインカジノをご利用の際は居住国の法律を確認の上、お楽しみください。

『オンカジ』とは、「オンラインカジノ」の略語です。インカジとの大きな違いは、店舗がない事、そして運営(胴元)が日本国内ではないという点です。両社の違いは『違法性の有無』と言えるでしょう。

オンカジはインターネットでカジノサイトへ接続し、プレイヤー本人がアカウントを登録、入金し、お金を賭けてカジノゲームをプレイするサイトの事です。無料で遊ぶ事も可能です(勝ってもお金は貰えませんが)。

オンラインギャンブル運営ライセンス

例えば、オンカジでも特に定評があるベラジョンカジノやミスティーノカジノは、キュラソー政府から発行されたオンカジ運営ライセンスを取得して運営しています。

キュラソーではオンラインギャンブルは合法で、事業者が公正な運営を維持するよう規制を設け、審査の上でオンラインギャンブル運営ライセンスを発行しています。

ライセンスを取得しているオンカジおすすめをチェック

オンカジ運営ライセンスを発行している主な国：

オランダ領キュラソー
マルタ
ジブラルタル
マン島
カナワケ (カナダ)
イギリス

オンカジ事業者はライセンスを取得、維持するため様々な規定を守っています。これがインカジとの大きな違いです。

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オンカジではイカサマはできない

オンカジで遊べるオンラインスロットやテーブルゲームはRNGという乱数発生装置により制御されています。

RNGが公平な結果をはじき出しているかが監査の対象となっているため、ライセンスを取得しているオンカジでイカサマは起こりえません。このような厳格な管理体制がなければ、誰もオンラインカジノで遊ばないでしょう。

インカジとオンカジの違いまとめ

インカジとオンカジの違いをまとめると、以下のようになります。

インカジ	オンカジ
営業許可なし (闇カジノ)	ギャンブル運営ライセンス保有
国内の店舗で営業	海外企業のウェブサイト
運営者不明	オンラインギャンブル運営国に登録している企業
店舗に現金で支払い	電子決済で入金
店舗で現金に換金	電子決済で出金
イカサマの可能性あり	イカサマ等不正はライセンス規約違反

闇カジノ/裏カジノとは？

オンカジが合法なイギリスでは、ウィリアムヒルや888カジノなど、株式市場に上場しているオンカジ運営会社もあります。同じオンラインギャンブルであるブックメーカーの運営会社はサッカーチームのスポンサーになっている事も多く、ユニフォームにロゴが印刷されているのを見たことがある人も多いでしょう。

フランスやイタリア、スペインでも自国内のプレイヤー向けに独自のオンラインカジノに関する法律を整備し、オンカジを合法化しています。

日本にカジノができたらインカジはなくなるか？

日本ではIR法によりカジノ施設が開業する予定です。しかし合法的にカジノゲームを楽しめるようになっても、次のような理由でインカジがなくなる可能性は少ないと考えられます。

カジノ施設は全国で数か所のみ

IR法ではカジノ施設を含むIR施設の建設場所の数がこまかく規定されています。最初の開業は2か所のみであり、その後も増やせる施設の数は限られています。

そのため全国どこからでも利用できるわけではないので、カジノ施設が開業してもインカジがなくなる可能性は少ないでしょう。

IRカジノには入場料や入場制限がある

IRカジノが開業しても、ギャンブル依存症対策のため厳しい規制があります。たとえば入場料が必要となることや、週に3回、月に10回までと入場制限も設けられています。

このような規制によりIRカジノは自由度が低い点も、インカジが残る理由となるでしょう。

パチンコ店があるのに闇スロが存在する

パチンコ店でパチスロが打てるにもかかわらず、闇スロが存在します。規制が厳しいパチンコ店よりも高い還元率が期待できるとはいえ、違法の施設です。それでも闇スロはなくなりません。同じように、合法のカジノができたところで、わざわざ遠くのリゾートまで出向かなければならず、より身近にある違法なインカジも残ると考えられます。