インカジとは一体何か、何故ヤバいのか、各項目に分けて解説。またオンカジと違法性について比較した内容も合わせて解説。
インカジとは
『インカジ』はインターネットカジノのことだと思っている方がいるかもしれませんが、あながち間違いではありません。 それでも後述で説明する『オンカジ』と混同してしまうことでしょう。
インカジとオンカジは字面も意味も似ていますが、実は全く違う2つの形態のカジノを指す俗語なのです。
ざっくりまとめると・・・
- インカジ = 日本国内の店舗内でインターネット上でプレイするカジノ
- オンカジ = ライセンスを取得した海外企業が合法的に運営しているカジノ
インカジは一般的に反社会的勢力などが胴元となって運営している裏カジノの店舗にあるコンピュータでインターネットを通して、 バカラなどの賭博で遊んでもらうわけです。
インカジ店舗に設置されたコンピュータでカジノゲームのシステムにアクセスしてプレイする訳ですが、お客であるプレイヤーが自分でアカウント開設や入金をする必要はなく、勝った場合はその場ですぐ現金を受け取れるようになっています。
それ以外に闇スロット(レートが20円ではなく1枚100円のような超高レート)や裏モノのスロットが置いてあることも。
オンカジとインカジの大きな違い
対して『オンカジ』とは、「オンラインカジノ」の略語です。インカジとの大きな違いは、店舗がない事、そして運営(胴元)が日本国内ではないという点です。両社の違いは『違法性の有無』と言えるでしょう。
オンカジはインターネットでカジノサイトへ接続し、プレイヤー本人がアカウントを登録、入金し、お金を賭けてカジノゲームをプレイするサイトの事です。
例えばオンカジでも日本人に人気があるベラジョンカジノ。このオンカジはキュラソー政府から発行されたオンカジ運営ライセンスを取得して運営しており、ライセンスを取得、維持するため様々な規制を守っています。
オンカジで遊べるオンラインスロットはRNGという乱数発生装置により制御されており、ライセンスを取得しているオンカジはRNGが公平な結果をはじき出しているかが監査の対象となっているため、そのようなオンカジでイカサマは起こりえません。
オンカジを運営するにあたり、その国のライセンスを持って運営しているのでオンラインカジノサイトの運営側自体には違法性はなく『適法』となります。
海外のオンカジで日本からネットを通じてプレイする事に対して違法なのか合法なのかが気になるところですが、現在はどちらとも言えないグレーゾーンであると一般的に解釈されています。詳しくは下記の記事をご覧ください。
オンカジが完全に合法なイギリスでは、ウィリアムヒルや888カジノなど、株式市場に上場しているオンカジ運営会社もあります。同じオンラインギャンブルであるブックメーカーの運営会社はサッカーチームのスポンサーになっている事も多く、ユニフォームにロゴが印刷されているのを見たことがある人も多いでしょう。
フランスやイタリア、スペインでも独自のオンラインカジノ規定を設け、オンカジを合法化しています。
日本ではまだまだこのような法整備が整う環境にはありませんが、今後の法整備の可能性には注目しておきたいところです。
インカジが危険な訳

一方でインカジは、ひっそりと店舗やアジトのようなところで行われている違法賭博場です。
最近、表向きはカフェショップで裏では特定客がプレイできるカジノ場というスタイルのカジカフェスタイルで営業しているところもあります。
このようなインカジは東京であれば新宿や池袋、大阪ではミナミ辺りの繁華街に店舗が多数存在すると言われています。風俗店などが入居している雑居ビルに店舗が構えられている事が多く、大っぴらに営業はできないので看板もない事が多いため、道で声をかけるキャッチの人がが集客をしています。
インカジ店に入るには身分証明書の提示を求められる事が多く、また入店の際には入口のインターホンのカメラでチェックされます。
(Kデス。闇・過激系YouTuberさんのチャンネルより)
インカジの違法性
インカジは日本では完全な違法となります。よくニュースで「闇カジノ摘発!」などとやっていますが、インカジとは、このような闇カジノ・裏カジノに当たります。
インカジを含めた闇カジノは、暴力団などが胴元となっているケースが多く、違法性について厳密に言えばインカジを運営している胴元がカジノを行える環境を作っただけで刑法186条2項『賭博場開帳等図利罪』に該当し、違反すると3カ月以上5年以下の懲役に処されます。
そのような場所で賭けをするお客側も賭博罪にあたりますので、インカジで賭けをしている時に警察に踏み込まれれば逮捕される可能性があります。
インカジ利用で逮捕も
たまたまインカジで遊んでいると突然警察がやってきて胴元側の人間はいざ知らず、違法賭博場を利用しただけで客が現行犯逮捕されてしまうことがあります。
実際の摘発事例が産経WESTによると、大阪ミナミの繁華街でネット賭博店「ビッグボム」など2店舗を摘発し胴元側やその場に居合わせた客含め5人が逮捕されたのです。
インカジ利用者には賭博罪が適用される可能性が高く、逮捕されるとマスメディアのニュース欄に名前が載る可能性もあるわけで、そのせいで仕事がクビになってしまい『百害あって一利なし』となります。
もしイカサマされても泣き寝入り
インカジもお客がいてこその商売であり、イカサマで儲けているという訳ではないでしょう。しかしそこは無法地帯。インカジでの勝敗結果に納得がいかない場合や、現金を手にできなかった場合、暴力団が関わっている可能性があるインカジに食ってかかる事ができるでしょうか?
違法なインカジでプレイしたという事は自分も違法行為をしたという事ですから、警察への相談も躊躇するでしょう。また相談したところで勝利金を手にできる事はあり得ません。
もしインカジでイカサマや勝利金の不払いをされても、結局は泣き寝入りするしかないのです。